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すっぽん雑炊(路地の絶品シリーズ3)

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 「お昼ご飯 すっぽん雑炊2000円 正午から2時まで」

銀座6丁目の路地裏。狭いビルの入り口にこんな張り紙があるのです。店名は、この時点では判りません。気になりますよね。意を決して先日行ってまいりました。左にあった階段を上がって2階の薄暗い店内に店主、と思しき男性が一人。

「いいですか」

「はいどうぞ」

店内は囲炉裏を囲む席と3人がけのカウンター、2人用の席。椅子は17ありました。店名は「ろばた」ですが、崩し字でよめませんでした。

「いつからお店をやっているのですか」

「店は30年ですが、私がやり始めて8年です。昼は一人なのですっぽん雑炊だけです」

板場でことことと音がします。待つことしばし・・・

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「味がうすければこれをお使いください」

別添えのツユもあります。煮物は金時にんじんとカブなど。

一番上の白いものはお餅です。すっぽんは雑炊に埋もれています。熱くておいしくてよかとです。

すっぽんは昔から滋養強壮によい、とされ「養殖は1879年(明治12年)に服部倉次郎が東京で始めたのが最初である。その後服部らは養殖場を静岡県舞阪町に移して施設をしだいに拡張し、現在の基礎をなした」と小学館日本国語大辞典にあります。

辞書を繰っていくと「すっぽんと月」とか「すっぽんの腐ったの」「すっぽんの地団駄」など、すっぽんが親しまれてきたのがわかります。「すっぽんぽん」はすっぽんと無関係の言葉のようですが、千葉県印旛郡の方言で「イタドリ」とありました。

 閑話休題。すっぽんがおいしいのはわかっておりますが、いかんせんお値段が。たとえば京都のこの老舗はコースのみ、23000円とあります。2000円でも昼食としてはもちろん高い、高すぎるのですが今のうちに、と食べました。

夜のメニューは魚とすっぽん。一品1500円とか2000円とか、2500円もありました。

「夜もほとんど常連さんです」

そうでしょう。ワタクシもなれるものなら常連になりたいのですが・・・

食べ終えた直後、会社から「至急帰れ」とのメッセージ。あわただしく帰りました。詳しくはご報告できませんが、大変なお客さんが待っていました。

2000円の昼食を全部食べられたのは幸せ、ととるべきでしょう。

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